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sonic&trip-「AKIRAの文学音楽」

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2008年 12月 25日

「僕らの時代」が終わって。

メリークリスマス!!

ライブに見に来てくれたみなさん、アルバム買ってくれたみなさん、どうもありがとうございました!

セットリストです。

1.カトレア
2.星になりたい
3.no place
4.just happy
5.存在の耐えられない軽さ
6.I can't
7.yes,please.
8.眠れる森
9.pulse
10. 月を食べた日

アンコール 光る魚

でした。


久しぶりに長いライブで幸せだった。

失われた言葉たちのレコーディングを終えてから、何となく新しい階段を一つ登り始めた感じ、って書いたけど…、ってかこんな私事の感想書いていいのかな?でも感想て私事だしね…。
もっともっとマイクと自分の間にあるものを無くしてしまいたいと思う。

気づいたら25歳になっちゃった。あんまり…、ずっと生きていくのが怖いなぁって思う。生きること自体を休むことってできないし。
時間が過ぎるって、それでも僕がちゃんと今ここにいることって、時間の上にいることって、…なんか怖くなる。そういう時は死んじゃった人のことを考える。子供の頃のことを考える。自分がきっと年を取るんだろうってことを考える。
時間が過ぎたら、小さい頃の僕はもうどこにもいないんだろうか。
それともちゃんとあの世界は、あの時間は、時間を超えて今もどこかにしっかり存在してたりするのかな。


僕はこのメールを僕のコンピューターに送信してみる。
見えない誰かに僕の考えてることを送信してみる。
でも実感が何も湧かない。


1人1人が違う人生を生きていて、でもみんな同じ、自分自身しかいなくて。それは決定的にいつまでも、君のいる場所、僕のいる場所。

僕は時々僕たちはみんな檻の中に閉じ込められているように思う。独りきりの檻の中。みんな独りきりで同じ言葉を呟いて、同じ歌を歌ってる。そんな風に思う。でも絶対にその檻は開けられない。僕たちは隣に誰かの檻があることを知れないから、寒いよ、寒いよ、てそればかり呟いてる。きっと隣に誰かの檻があることを知れたら、自分は一人じゃないって思えるかもしれない。
僕の場合はきっとそれが音楽だったり映画だったりするのかな。ヴェローチェで友達と話すことかもしれない。あ、この人僕と同じだって思って、気分が楽になるのかもしれない。
最終的には、誰の檻も開けることが出来ないのかなと思う。
でもいつか、どうにか自分の檻をこじ開けてしまいたいって思う。それをレコーディングできれば、みんなが寒いときにそれさえ聴けばあったまるようになるもんね。最近はそういうことを考える。


大きな町には、大きな孤独。(イギリスのことわざ)
電車で前にいる人がいる。30代の男性だったりする。僕はその人をその時に一瞬見るだけ。でもその人の人生は30年間一瞬の空白もなく、ちゃんと繋がってて、心臓は動き続けていて、それでこれから僕の知らない未来の何十年が、きっと彼にはあるのだろう。彼は彼だけの人生を送っている。
僕は実際のところ彼が今どう感じているのか、全く分からない。
一つだけ言えることは、僕がそう考えることで、今、彼と僕の人生が交差していて、彼の知らないところで、彼の人生について、僕に考えられているということ。
彼は僕に言う。「25歳か。そうなんだ。どんな感じがする?25歳になってみて。」

「…さぁ、よく分からないです。…ある意味じゃ、僕は自分が今まで24歳だったということもいまだによく分からない。」

「君は知らないだろうけど、25歳になったことがある人は今までに沢山いる。ここにいるみんな、ある時は25歳だったんだ。でも今はそうじゃない。それってどんな感じか分かる?」

by sonic-trip | 2008-12-25 04:04


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