2008年 03月 21日
ヘルマン・ヘッセの「デミアン」を読んだ。 友達が僕に読んだらいいと教えてくれた。 今日最後まで読んだ。 一字一句、一文一文、しっかり自分の中にちゃんとした音階を持って響くまで、僕は何度も何度も読み返しながら、気が向くとこの小説を読んでいった。 取り分け訳文を読みながら、その物語の真の源流を感じることは難しいことなのだろう。でも本質的なところでそれに近づく努力は、自分自身の想像力次第で必ずできると思ってる。 今はスタメンではエンデの「鏡のなかの鏡」と「デミアン」。 ベンチサイドでは村上春樹、「国境の南、太陽の西」。フィッツジェラルド、「グレートギャツビー」。レイモンドカーヴァーの短編集、芥川の短編集、カポーティの短編集を読んでる。 スタメンは常に持ち歩いており、ベンチサイドはベッドの横。部屋にいるときにペラペラ読む。 僕はいつも同じ本ばかり読んでる。しかもお気に入りの場面ばかり、同じ文ばかり読んでる。 同じ本を読み続けられることは一番、と思う。その方が自分の変化とか、色んなことが僕にとっては分かりやすい。 デミアンを読むことは僕に衝撃を何度か与えた。 一つ、音楽と関係していて、気に入った部分を紹介すると、素晴らしい音楽というもの、それは天国と地獄を同時に揺さぶるものだ、ということだ。 僕はいつも音楽はある意味、祈りなのだ、と思っている。 ラブソングでも何でも祈る気持ちが込められている声や演奏には体の芯から震え上がる。 それはまさに僕の中にある天国と地獄がその祈りによって揺さぶられているみたいな感覚だった。 …えーと、そこはヘヴンの二番はそこはヘルにしようかな。 そしてそんな安易な考え方しかできない君に失望する、僕は。
by sonic-trip
| 2008-03-21 02:57
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