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sonic&trip-「AKIRAの文学音楽」

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2008年 01月 29日

でも、消えてくれない光。

一月に入ってから、僕の携帯には「光サービスの工事不要キャンペーン」というものを勧める電話が二日おきくらいにやってくる。
ヤフーとNTTからだ。
僕は訪問販売とかそういうものにやたら弱いということが去年発覚し、家族から迫害を受けているので今回ばっかりは注意しようと思うのだけど、締め切りが三日後に迫った今、ひどく困っている。

光にしたほうがいいのかな?
よく分からないから一生懸命説明を聞くんだけど、というか二日おきに電話切れなくて説明を受けてるんだけど、未だに「光工事」がどんなものなのかよく分からない。
電話かけてくるお姉さんたちの話し方がクスリきめてんじゃないかというくらいハイパーでついていけない。

「よろしかったでしょうか?」と言われると何がよろしかったのか、考えてるうちにもう意味が分からなくなってくる。朝起き抜けに何がよろしかったのでしょうか、僕は。

「この度お客さまのお住まいになられている地域が光サービスを受けられるということになりましたのでお電話しました。」
「あ。はい。」
年が明けて光サービスが受けられるようになったらしい。履歴書に書こうかな。(資格一覧・・・普通自動車運転免許。あと、この子は光サービスが受けられます。)
良い会社に入れたらいいな。「何なに、君は光サービスを今年から受けられるようになったかね。それはごくろう。大変だったでしょう。今は英語が話せて当たり前。これからは光の時代だよ。よし。採用。明日からよろしく頼むよ。」

「・・・というわけでですね。インターネットはADSL回線でよろしかったでしょうか?」
「あ。はい。」もう胸はザワザワしてくる。

「パソコンはウインドウズXPでよろしかったでしょうか?」
「はい。確か、それでよろしかったです。」
「左様ですか。それでは大丈夫です。光サービスがお客様は何の問題もなく受けられます。」
「はい。どうも。」あー。もう電話切りたいなー。何なんだろうこれは。

「この度のキャンペーンは通常かかる3万6千円という費用もかからず、壁の穴あき工事も一切いたしません。だからお客様への負担はないと思われて結構です。」
「あ。そうなんですか。それはどうもありがとうございます。」
・・・誰もそれまで、家の壁に穴を開けられるなんて心配したこともなかったよ。これからは気をつけなくちゃ。

でもこの人たちは、僕たちの家の壁に穴を開けないと約束はしてくれるのだ。毎日そう僕に誓ってくれるのだ。

「大丈夫です。あなたは光サービスを何の問題もなく、受けることが出来ます。家の壁に穴があくこともありません。」

それに通常3万6千円もかかるらしい。通常3万6千円もかかってしまうキャンペーンだ。世の中は今もきっと僕の知らないところでお得なサービスやら無料キャンペーンやらに溢れてるんだろう。

要はこの「思われて結構。」とか、そういう話し方に僕はひどく弱いのだ。思われても結構、らしい。本当に混乱する。

NTTさんはNTTで電話もインターネットも光に統一すればいいと助言してくれるし、ヤフーも何だかやたらと光を勧めてくる。

僕はどっちにしたらいいか分からない。ただ、毎月確実に僕の銀行口座からお金が取られる額が400円くらいあがるらしい。

ってか光サービスにしたら良いのかも分からない。
絶対お得らしい。でも400円上がったらブックオフで毎月、4冊、小説買えるよ?どっちがいいんだろう。

家族に相談するとみんな怒り出す。また顕が騙されてるっていう。
あと3日である。明日の夜八時にもう一度NTTの桜井さんは僕に電話をするそうだ。
完全に憂鬱である。

どうしたらいいか、分かる人いますか?

by sonic-trip | 2008-01-29 16:29


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