2009年 12月 17日
4日くらい前のことだけど、産経新聞に僕の好きな映画監督の記事が載った。 記事の中に小津安二郎さんのこんな言葉が書いてあった。 「感情のままに怒ったり笑ったりわめいたりするのは猿のやることでね、人間じゃないんだな」 また、映画を撮ることについて、 「喜怒哀楽だけを一生懸命写し取ってみても、それで人間の本当の心、気持ちが現せたとは言えない。…悲しいときに笑う人もいる。だから、人間を描く。それも喜怒哀楽の表に出ないやつを。」 僕はこの言葉を読んで目が覚めるような想いだった。 例えば僕は、ライブで、感情のままに怒ったり笑ったりわめいたりして、みんなを刺激することができないなぁ、といつも悩んでた。 でもこの記事を読んで、そうだ、僕は猿山の大将を目指して音楽をやってるわけじゃない、僕は人間の心を、歌いたいんだ、と再認識することができた。 もしかしたらsonic何度も見てる人は「何を、今更あきらくん。だから音楽やってるんじゃないの…!?」と突っ込みたくなる人もいるかもしれない。 僕の自己認識とは、びっくりするくらい浅いときがある。子供用プールに頭から飛び込んじゃうような浅さだ。 そしてこれからは、「今更あきらくん」という名前でどんどん売っていこうと思う。名字が今更、名前はあきら。もうどうだっていい。誰にどう思われようが構わない。振りまいてやる。愛と笑いを世界中に、振りまいてやる。今更…。今更あきらくん。 「僕は、今更…。」 (そういう、コントのネタの始め方でね。出てくるときのBGMは、カトレアでお願いね。) 今更、話を戻します…。 小津安二郎の晩春という映画がある。 親と子を描いた、結婚というものを描いた、素晴らしい作品。 父と娘で結婚前に旅行に出かけるのだけど、その夜のお父さんが娘に話す言葉を聞いて、僕は結婚観が固まった。…まぁいつになるかは分からないけど、固まったには固まった。何となく、結婚に対して、こうありたいという気持ちみたいのはあったけど、この映画を見ると見ないとじゃ、大違いだった。 これから結婚する、という人には是非とも、年末の静かな夜に2人で見てもらいたい。 この映画をこういう形で今のタイミングに紹介できて良かった!
by sonic-trip
| 2009-12-17 03:43
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