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sonic&trip-「AKIRAの文学音楽」

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2009年 09月 14日

足りないパズル。

足りないパズル。_a0094779_2471268.jpg

音を作ってると、いつも足りないパズルに向かっていくような瞬間がある。

そういう時に僕は大抵誰かに頼ってみる。

ここに入るはずのやつなんだけどさ。
誰か、持ってない?


こういう時にメンバーがふとしたパーツを持ってたりすると、飛び跳ねて喜びたくなる。

そうだ、それだよ!

実際は飛び跳ねたりなんかしないけど、気持ち的には、飛び跳ねてると言っても嘘じゃない。
みんなは自分の持ってたものに対して自覚的であったり、そうでなかったりするけど。
圧倒的にアレンジが前に進む瞬間をメンバーと一緒に体感できるとき。

僕はその瞬間が音楽やってて一番楽しいときかもしれない。


随分前、大学生のときは、部活のスタジオを自由によく遊びで使えてた。
そういう練習と遊びの混ざった時間では、自然に曲作りが始まってく。
もう今はそういうことは自然にはない。みんなでスケジュールを合わせて、スタジオに限られた時間、入るわけだから。

でも大学時代は、何となく学食でご飯食べて、三人くらい集まったからやろうかってノリとかだった。

メンバーはみんな集まらないでも曲を作った。

あれほど贅沢な時間もないってことを今更になってすごく思い知ってる。


真っ暗な中で演奏することに僕が熱狂的にハマった頃だった。

今でもそれはよく練習中にやる。真っ暗にして何も見えない状態で、音だけで合わせる。

始めは手元が見えないとかで大変なんだけど、段々、慣れてくると音の生み出す空間に自分の身を委ねられるようになってくる。

結構その感覚、大事だと思ってる。

真っ暗な部屋の中で4人、5人が音を重ね合ってく。色んなパーツを試しながら、一生懸命形を合わせるにはどうすべきか必死に悩みながら、完成させてく。

昔、兄弟と時々やった、あの作業に似てる。ジグソーパズル。

誰かが一つの手がかりを見つけて、別の誰かが手に握りしめてる次のものに繋がってたりする。

絵が見えてくると、夢中で話し合いながら完成させる。

僕はそういう音楽の作り方が一番好きだ。

一人でパズルを完成させる実力を上げていく、一人の時間。家での録音作業は、一人の頂き。
それを一つ乗り越えて、更に難解な、一人じゃ到底太刀打ちできそうにないパズルの大作に挑んでいく。


そんな風に音楽の旅を続けられたらと思ってる今日この頃。


今日はお茶の水に行って、エフェクター買っちゃった(嬉々)
僕の現実的に足りなかった、パズルじゃ。ふふ。

by sonic-trip | 2009-09-14 02:47


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